自然再生士研修

雑木林の管理

 

この敷地中に、クヌギ・コナラが主な雑木林の場所があります。この雑木林の管理の方向を探りました。

ひとつの場所を実験地とし、約1haの法面の場所を選定しました。(2016年6月)

林床の希少種(キンランやギンラン等)を探るため、笹の下草刈りを行いました。(2016年6月)

 

元々この場所は、私が子供の頃、祖父に連れられカブトムシを捕った場所です。(約30年前)

しかし、現在はほとんどその姿が見られませんでした。

そこで、笹の下草刈りしたものを、集め一か所に溜めて腐らせ堆肥化→カブトムシの幼虫エリアとしました。

約1haある場所を約1000㎡(33m×33m)と区切って、萌芽更新伐採を考えました。(2017年2月)

クヌギ・コナラの樹齢が古くなればなるほど、抵抗力が弱まりナラ枯れが入るため、また伐採の労力が少なくするため

20年~30年で萌芽更新伐採を考えることが、ひとつの雑木林管理の考え方にあります。

また、伐採した切り木を放置し腐らせることで、クワガタの幼虫場にもなります。一部はシイタケの榾木に、また一部は暖炉の薪にします。

 

一気に伐採しない理由は、苗木で補填していく維持管理とせず、上部の木のドングリを下部へ供給し、循環していく。

後方天然下種更新の手法を取ったことにあります。

下部の場所の木を伐採、萌芽のタイミングと上部からの種子の供給を待ってから、上部の場所の伐採をしていきます。

このことで、その場所の木は、年齢の違う木が構成することで豊かな植生となります。

約1000㎡ 樹齢50年ほどのクヌギ・コナラ 58本を伐採・玉切り(約90cm)・・・24人工

クヌギ・・・H25m D100cm コナラ・・・H15m D110cm (平均値)

萌芽が確認できたのは、その年の5月頃。新梢が伸びH2mぐらいになるまで、鹿対策が必要です。

新梢が甘いため、鹿が舐めにきます。舐められると新芽が枯れるため、竹支柱とゴルフネットで囲いを作りました。

 

その年の秋(2017年10月)、1回目のもやわけ作業を行いました。

もやわけ・・・数本ある萌芽を選んで残りのものに栄養を集中させる作業。

残す枝を3本~5本を目安に、作業します。

この作業を1年に1回(11月~12月)を2年ほどやります。

その頃には、枝も鹿の届かないところまで伸びます。

萌芽更新 鹿対策

2018年2月、前回の場所の隣をまた約1000㎡ほど、伐採しました。

今回の場所は法面がきつかったため、玉切りは片付けずそのままにしました。

鹿対策の囲いも設置しませんでした。

法面がきつく、玉切りの木もそのままにしたことで、足場が悪くなることから

鹿が侵入しにくいだろうと考えたためです。

樹木平均D30cm~130cm 124本 倒すだけ・・・12人工

第二回目の伐採

カブトムシを呼ぶために、ナラ枯れから守るために、萌芽更新の方法を取りました。

伐採により、林床に日があたるようになり、笹刈が大変になりました。

これが率直な感想です。

目的とする作業の結果、想定される維持管理の労力を考え、方針を選択する必要があります。

 

例えば今回の場合、伐採することによる笹の管理想定が甘かったように思います。

笹管理を少なくしながら、目的とする雑木管理を検討する必要がありました。

夏場、笹を徹底的に刈って弱らせてから、伐採に進むなど作業手順を考える必要がありました。

また、伐採した木をどう利用するかなどその後の利用も考える必要があります。

 

引き続きこの場の観察をしていきたいと思います。

今現在2020年3月の考察
[2020/03/24]
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