庭日記
第8回目自然再生実地研修にむけ長泉農場にて作業を行ってきました。
今回の講習では、田んぼ作りをメインに行う予定となっているので、今回は講習に向け
・遮水層形成の実験
・引水用の水路作成
上記2点の作業を行いました。
遮水層・・・以前作成した田んぼは、小規模だったため人力で赤土を練り、転圧する事によって地盤を締固め遮水層としましたが
今回は範囲が広く、同じやり方が困難なためベントナイトを使用し遮水層を形成する方法になりました。
ベントナイトは粉末状の物を使用し、土との混合率を5%10%15%の3パターンで実験を行い15%以下だとあまり遮水性が得られないと結論が出ました。
引水用の水路・・・現在作成中の田んぼに水を入れるには、田んぼ(小)のオーバーフローと側溝に流れる雨水を利用するため、
田んぼ(小)から新規田んぼへの水路と水温維持、ゴミの沈殿を目的としたため池の荒掘りを行いました。
第8回の講習会では今回の作業の続きを行い、田んぼの完成を目指します。
興味のある方は是非ご参加ください。
各 位
いつもお世話になっております。日本緑化センタ-自然再生士事務局です。
自然再生士の皆様へ「自然再生実地研修(静岡県長泉町・矢藤園・第8回)」のご案内です。
第8回では、これらの検討結果に基づき、田んぼの創出作業や水路づくりを予定しています。
また、春の動植物を観察して、その土地の魅力を掘り起します。
※この実施研修は、「自然再生士の登録更新対象研修会です。
資格取得後、3~5年目に一度受講することで、更新要件を満たすことができます。
◎自然再生実地研修(静岡県長泉町・矢藤園・第8回)
【主 催】矢藤園、一般財団法人日本緑化センター
【講 師】自然再生セミナー講師 麻生 嘉先生
【日 程】2020年4月17日(金)・18日(土)の2日間
【場 所】(株)矢藤園 農場内(静岡県長泉町元長窪東細尾 885)
【申込期限】2020年4月10日(金)まで
【定 員】20名程度(定員になり次第、締め切ります)
【受 講 料 】13,000円(学生10,000円)
(集合場所までの交通費及び2日間の昼食代は各自負担)
【申 込 先 】〒107-0052東京都港区赤坂1-9-13三会堂ビル2F
(一財)団法人日本緑化センター 担当(三橋、野口)
TEL.03-3585-3561/FAX.03-3582-7714
【詳 細】↓下記の当センターHPをご覧ください。
http://www.jpgreen.or.jp/saiseishi/zitti/2020/02shizuoka.html
先日、個人のお客様宅にて杉皮塀の作り直しを行いました。
杉皮と言う材料にあまり馴染みがないかもしれませんが、字のごとく伐採した杉の皮を剥いだ建材で、主に壁や屋根の下地、仕上げに使われます。
杉皮はとても耐久年数が長く防腐処理などを行わないでも数十年も耐えることができ、瓦屋根の下地として使えば防水材としての役割を果たし
雨漏りを防いでくれます。また、仕上げとして使えば自然で素朴な味わいのある見た目で、ウッドフェンスなどの板より長持ちする壁が出来上がります。
今回作り直した杉塀も骨組みである木材の破損、柱の腐食があり、ご依頼頂きましたが解体してみると杉皮自体はまだしっかりした状態
腐食などは見受けられませんでした。今回は、そんな杉皮にも負けないよう柱もしっかり防腐剤処理し足元は基礎に埋め込みました。
近年では腐食を嫌い、擬木などが主流になりつつありますが先人の知恵を借り自然材のポテンシャルを引き出すような事をもっとやっていけたらなと思います。」
こんにちは。
今回は、ウッドデッキの腐朽についてです。
写真は区内の個人宅にて、6年目のハードウッド(サイプレス)を床板に用いたウッドデッキになります。
土台は杉の角材です。6年目で張替えの必要そうな箇所20%ほど見られました。
床板を剥がしてみると、土台がボロボロです。補強の木材を入れ、新しい床板を張ります。
全体的な汚れ(湿気の溜まりやすい空間なのか)、苔やカビを取り、最後に防腐剤を塗りました。
施工箇所の条件にもよりますが、ハードウッドを用いたから、防腐剤を塗ったからといっても
10年もたないようです。
腐朽に対しての有効な手段。または、張替えを10年しない対策として
床板の厚みを40mm以上取ることが必要に感じます。
今回のケースは、サイプレス20mm厚の床板です。
土台の施工もなるべく湿気の溜まりにくい風通しの良い床下環境を整える必要があるかと思います。
木材は腐りますが、樹脂なのど人工物と比べ肌触りや温かな雰囲気など” 味 ” のある材料です。
施工方法や使用する材料などを吟味し、味のある空間を創りたいものです。
こんにちは。
年が明け一発目の仕事は世田谷区内にあるマンションでウッドフェンスの作成工事でした。
もともとは中庭から室内が見えないように御簾垣があったのですが、劣化していた所に大型台風の被害を受けぼろぼろになってしまったので新しく作り変えさせていただきました。
今回の工事にあたって、お客様からのご要望は「10年はもつようにしてほしい」という事だったので、以前は土に埋めてあった柱を今回はモルタルで固め
強度、耐久年数ともに向上させ、オスモカラーと言う自然由来で材にも人にも優しい塗料で防腐処理を行いました。
今回は黒系のオスモカラーを使用しましたが、ほかにもカラーバリエーションがあるので周りの状況やお客様の好みで選んでいただくことも可能です。
また御簾垣からウッドフェンスへの作り変えに伴い壁上にあった御簾垣もまだしっかりとしていましたが、フェンスと同じ材を使い作り変え。中庭と統一しました。
近年、温暖化の影響で台風被害が増えていますがガッチリ作ったので風雨にまけず長持ちしてくれる事でしょう!